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『女帝 わが名は則天武后』 シャン・サ

歴史とは誰が決めるのか

本書は、中国唐王朝3代皇帝・高宗の皇后であり、後に周王朝を築き、中国初の女帝となった則天武后の生涯を描いた物語である。
則天武后には、とかく悪い評価がつきまとう。
元は高宗の父である太宗の後宮に入ったのに、その息子と不義を働き妻の座を得た、皇后を追い落とすために我が子を殺して罪をなすりつけた、反抗的な息子を辺境の地へ追いやり、政治の実権を握った、情け容赦ない拷問を加えて敵を一掃した・・・等々。そこには、「目的のためなら手段を選ばない、残虐非道な悪女」の姿が浮かび上がってくる。
周王朝自体、わずか10年ほどの短命な王朝だったため、貞元の治の太宗や開元の治の玄宗などの有名な唐の皇帝の間に挟まれて、存在感も薄い。つまり、周王朝の政治および則天武后の実像については、分からないことが多いのだ。
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