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『〈眠り病〉は眠らない―日本発!アフリカを救う新薬』 山内一也・北潔

普通の人より睡眠時間が多い方だと思うが、それでも毎日異常に眠い。心ゆくまで眠れたらどんなに幸せだろう。
ところが、眠り続けて最後には死亡するという、ギクリとするような病気があるのだという。その名も、「睡眠病」。本書は、睡眠病研究の歴史と現状を紹介した一冊である。
日本での「睡眠病」の認知度はどれぐらいのものなのだろうか。浅薄な私は、本書を読むまでその言葉を見聞きしたことすらなかった。
しかし、アフリカではエイズ以上の深刻な被害をもたらしており、歴史を紐解けば、細菌学の父・コッホや、シュバイツァー、志賀潔といった名だたる研究者たちがその治療に心血を注いできた難病というから驚く。
しかも、である。1960年代のアフリカ諸国の独立・その後の不安定な政情にともなって長らく見捨てられていた睡眠病治療薬の開発が、ここ日本で進められているのだから、さらに驚く。効果的で副作用のない純国産新薬の誕生に、世界からも期待が集まっているのだ。著者の北教授は研究の第一人者なので、睡眠病治療の最前線を窺い知ることのできる一冊といえるだろう。
『カラス狂騒曲―行動と生態の不思議』 今泉忠明

カラスと人間の知恵比べ。勝つのは、どっち?

最近、我が家で飼っている犬のドッグフードが、カラスに荒らされるという、由々しき事態が発生した。そもそもドッグフードを食べ残す犬が悪いのだが。ともかくその日から、私とカラスとの熾烈な戦いが始まった。
器にふたをして守ると、カラスはクチバシで器用によけて中身をついばむ。器を家の中に避難させると、外にあるストックのドッグフードの袋に穴を開けている。やって来たカラスを追い払おうと、石を投げようとした時、「カラスは小学3年生くらいの知能があって攻撃されたら覚えていて報復してくる」と、うろ覚えの知識を思い出し、睨みつけるだけが精一杯。
そこで、「戦いに勝つにはまず敵を知るべし」の原点に戻ろうと考え、本書を手に取った。



巨匠とマルガリータ
密会
棒がいっぽん
諸国物語
〈眠り病〉は眠らない
アメリカにいる、きみ
ウェン王子とトラ